円高や円安は輸出や輸入にどう影響する?日本経済に有利なのは?

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「円高が進んでいる」

ってニュースで聞きますが、円高が続くとどうなるのでしょうか?

円安の場合は?輸出と輸入に関する影響と、日本にとって

有利なのはどっちなのか?について、わかりやすく解説していきます!

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円高や円安は輸出や輸入にどう影響する?

まず「円高」「円安」についてわかりやすく解説していきます。

日本アメリカの二国を例にとって考えてみましょう。

日本の国内では100円には100円の価値があり、

アメリカ国内で1ドルには1ドルの価値があります。

じゃあ100円と1ドルを比べたとき、どっちが高いの?安いの?

という問題が起こりますね。これが円高円安の関係です。

 

もっとわかりやすく言うと、

日本で100円で買えるポテチはアメリカでは何ドルで買えるの?

という話。

 

じゃあ今、仮に1ドル=100円と設定しましょう。

すると同じポテチが日本では100円、アメリカでは1ドルで買えます。

 

今は仮に設定しましたが、現実には1ドル=○○円というのは

一定ではく、常に変動し続けています。

最近では1ドルは100円付近を推移していますが、

昔は360円もしたんですよ!!

これってどういうことかというと、

アメリカで1ドルのポテチを買うのに360円も必要だったってこと。

それが今は100円で買えるので、かなり得してると思いません?

 

円高の場合の輸出と輸入の関係は?

では、1ドル=100円と仮定したまま話を続けます。

100円のポテチをアメリカと日本の間で「輸出」「輸入」してみましょう。

円高、円安でどのように値段が変化していくのか?

まず、円高の状態の時の説明です。

 

円高で輸出する場合

今までは日本は1ドル=100円のポテチを輸出してました。

これが、1ドル=50円になったらどうします?

アメリカは100円のポテチを買うのに2ドル必要になります。

今まで1ドルで買えたポテチが2ドルになっちゃった!

このように円が100円→50円になることを「円高」と呼びます。 ここは非常に間違いやすいところなので注意しましょう。 1ドルが100円→90円→80円→・・・とどんどん下がっていくと、 どんどん「円高になっている」ということになります。

 

では、円高になってポテチの値段が2ドルになってしまったら、

アメリカ人はポテチを喜んで買ってくれるでしょうか?

普通の人は買うのを控えますよね。

ってことは、円高の時は輸出をしても売れなくなるのです。

 

円高で輸入する場合

では今度は輸入する場合で考えてみましょう。

1ドル=100円のポテチは日本では100円でした。

それが1ドル50円になると、日本では50円で買うことができます

ってことは、日本人は「やった!ポテチ安くなったぞ!」

喜んでたくさん買うわけです。

つまり、円高になると輸入が有利になるのです。

 

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円安の場合の輸出と輸入の関係とは?

次は円安の場合について考えてみましょう。

先ほど、円高とは1ドル=100円→1ドル=50円になることでした。

円安とはこの逆で、1ドル=200円のように増えることを言います。

 

円安で輸出する場合

では日本が1ドル=200円のポテチをアメリカに輸出してみます。

もともとは100円なのでアメリカでは1ドルで買っていました。

それが1ドル=200円になると、

100円のポテチはアメリカでは0.5ドルになっちゃうんです。

ここがちょっとわかりづらい部分なので「はて?」となってしまった人は、

もう一度よく考えてみてくださいね。きっとわかりますから。

 

アメリカではポテチの値段が0.5ドルと安くなるので、

みんな喜んで買ってポテチの消費が増えます。

つまり、円安になると、輸出が有利になるのです。

 

円安で輸入する場合

今度は1ドル=200円になったポテチを輸入してみましょう。

そうなると、今まで100円だったポテチが200円になるのです!

これでは買う人は減ってしまいますよね。

つまり、円安になると輸入が不利になるのです。

 

ここまでの円高と円安による輸出と輸入の関係をまとめです。

  • 円高は輸入が有利で輸出が不利
  • 円安は輸入が不利で輸出が有利

 


今、中国人が日本にたくさん旅行に来て、電化製品や薬類などを、

「爆買い」してくれていますね。この理由は日本が中国に対して円安で、

日本で買った方が安く買えるからなんです。

なので、日本でたくさんお金を使ってくれるわけです。

ですが最近は円高傾向にあり、このまま円高が進むと日本で安く物を

買うことが出来なくなってきます。結果、日本に買い物に来る中国人が

減ってしまい、デパートや観光業は、

「売り上げが落ちてしまうのではないか?」と心配しています。

 

円高と円安で日本経済に有利な影響を与えるのは?

では具体的に「円高でなにが有利になるのか?」

「円安で何が有利になるのか?」ということを説明していきます。

 

円高のメリット

  • 海外旅行先での買い物が安くできる
  • 外国製の製品を安く大量に輸入できる
  • 石油や天然ガスを安く買える

円安のメリット

  • 海外からの旅行者が増え、日本でお金を使ってくれる
  • 輸出が伸びるので、企業の儲けが大きくなる

 

実は円高と円安の影響は人と企業によって異なります

簡単にまとめると、

円高の場合は消費者が儲かり企業が困ります。

円安の場合は企業が儲かり消費者が困ります。

 

立場によって、メリットデメリットが異なるのですが、日本経済として

全体的に見た場合、円高と円安のどちらが有利に働くのかと言えば、

それは「円安」です。

 

なぜかというと、日本は輸出産業型の国だからです。

作った製品を海外に輸出することで利益を生み、発展してきた国です。

円安になり物を海外に売る方が日本は経済的に有利になっていきます。

 

まとめ

円高と円安の仕組みは、はじめは理解しにくいんですが、

わかってしまえばどうってことはありません。

海外に行かない場合はそれほど私たちの生活に影響がない

ものですが、知識として押さえておきましょう。

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