北海道と沖縄の気候の違いは?要因と家の違いについて解説

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日本の北と南に位置している「北海道」「沖縄」
距離にして離れること約2500km。

これだけ遠いと気候も全然違うし、当然家の作りも異なってきます。
違いとその要因についてわかりやすく説明していきますね。

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北海道と沖縄の気候の違いは?

北海道と沖縄の気温はかなり違う

北海道と沖縄の代表的な都市である「札幌」と「那覇」を例にとって比較していきます。
まずは札幌からです。

札幌の年間の気温

札幌気温

気象庁が発表した昨年度のデータです。

最高気温を見ると、5度から34度までとかなり幅がありますね。
実際に住んでみると、暖かいな、感じるのは5月末から10月上旬までで、
それ以外の期間は肌寒い印象です。

2016年度もゴールデンウィークまでは暖房を
つけていたという家庭が多くみられました。

最低気温の項を見てみると、-10度になっている月もあります。
これくらいの低温になると水道管が凍結します。

昼間に水道を使用している分には大丈夫なのですが、夜中に
使用していないと水道管が冷えて中の水が凍ってしまうのです。

凍ってしまうと、翌朝には全く水が流れない状況になるので、
「凍結修理屋さん」を呼んで直してもらうことになります。

ですので、北海道の人たちは冬は寝る前に「水を落とす」という作業をします。
水道管の水を一時的に空っぽにすることで凍結を防ぐんですね。

夏はかなり暑くなり、年によっては最高気温が35を超える年もあり、
四季の変化がかなり感じられる地域と言えます。

那覇の年間の気温

続いて那覇の気温を見ていきましょう。

沖縄気温

さすが沖縄、見るからに気温が高いですね。

最高気温だけを見れば1年を通して15度を下回る日がほとんどありません。
12月でも車内だと暑くてクーラーを入れることもあります。

冬でも気温が高いため、暦上で大寒と呼ばれる
1月上旬から2月上旬に桜が咲きます。

沖縄は日本の一番南にあるので、日本で一番気温が高いのか?
というと、実はそうでもないのです。

日本で最高気温を記録しているのは高知県の41度
続いて埼玉県熊谷市の40.9度と、なっていて、
最高気温ランキングの20位以内には沖縄は入っていません。

その理由は沖縄が海に囲まれているため、
海風が吹いてきて涼しくなっているからです。

猛暑日である35度を超えることが
ほとんどないというのも意外な点ですね。

梅雨は北海道と沖縄でどう違う?

北海道の梅雨とは?

北海道には梅雨が無いと思われがちですが、
実は「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」というものがあります。

6月中旬から7月にかけて2週間ほど、曇って雨が降る天気の悪い日が続きます。
地元の人たちはこの期間を「蝦夷梅雨」と呼んでいます。

本州の梅雨に比べると期間が短く、じめじめした感じも少ないのが特徴です。

近年は地球温暖化の影響なのか年々蝦夷梅雨の期間が
長くなってきているような気がします。

沖縄の梅雨とは?

沖縄はの梅雨は例年ゴールデンウィークから6月20頃まで続きます。
本州とは気候帯が違うため、梅雨の降り方が違います。

東京の場合はじめっとしていて、霧のような小雨がじとじと降り続くのに対して、
沖縄はスコールのように、一気にドバーッと降って、しばらくするとやみます。

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台風は北海道と沖縄でどう違う?

北海道にも台風は来るの?

北海道にも台風は来ます。
ですが、多くの台風は北海道に来る前に温帯低気圧に変わってしまいます

なので「台風が来ます」と天気予報で言われても、ほとんどの場合、
台風らしさを感じません。ちょっと強い雨や風を感じる程度です。

ですが「あ、台風だな!」って実感できるほど
大きなものが10年に1度くらいやってきます。

その時の威力はすさまじく、大木を根こそぎなぎ倒し、
トラックを横転させ、町中が大混乱になります。

沖縄の台風は?

それに対して沖縄では年に6回~10回ほど台風がやってきます。
威力も北海道に比べてはるかに強く、何が飛んでくるかわかりません。
台風がひどい時には学校が休校になります。

北海道と沖縄の気候が異なる要因は?

北海道と沖縄の気候が違うのは「緯度」が大きく関係しています。
北海道は緯度は42~43度で、沖縄は25~26度です。

緯度が低くなるほど赤道に近づきます。
赤道は地球上でもっとも太陽との距離が近い場所なので、赤道に
近い沖縄は北海道よりも太陽に近く、受ける熱量が多いのです。

逆に緯度が高くなると太陽から離れていくため、受ける熱量が下がります。

また、日照時間も異なり、北海道では9時間程度に比べて、
沖縄は10時間30分もあります。

さらに、沖縄周辺では「黒潮」と呼ばれる暖流が南側から流れ込んで
いるのに対して、北海道では「親潮」と呼ばれる寒流が北側から流れてきます。

そのため、沖縄の気温は高く暖くなり、北海道の気温は低く寒いのです。

北海道と沖縄の家の違いは?

気候が違えば当然住む家も変わってきます。
各地域に合わせて住みやすい家を作っているので、
北海道と沖縄では構造が全然異なります。比べてみると興味深いですよ。

北海道の家

北海道の家は冬の寒さでも快適に過ごせるように防寒に力を入れています。
最も気温が低い日は、昼間でも-10度以下の時もあるので、
防寒がしっかりしていないと、寒くて住むことができません。

代表的な構造としては以下のものがあります。

[su_note note_color=”#e1e1d1″ radius=”9″]

  • 2重窓である
  • 断熱材を壁にふんだんに使っている
  • 水道管が太くなっていて凍りにくくなっている
  • 灯油、ガス、電気を使用した大型暖房装置が必要
  • 屋根の傾きが急なものが多い(積もった雪を落としやすくするため)
  • ロードヒーティングがある(道路に積もった雪を溶かすため)[/su_note]

北海道の家は「寒冷地住宅手法」と呼ばれる住宅技術を使用しています。

断熱性能気密性能を高めることで、室内を温かく快適に保ち、
熱を外に逃がさず、また外の冷気を入れにくい構造になっています。

夏は窓を開けていれば涼しい風が入ってくるため、
冷房は扇風機で十分快適に過ごすことができます。
エアコンを使用している家庭はほとんどありません。

沖縄の家

沖縄の冬はどんなに寒くても14度程度までしか
下がらないので、防寒に力を入れる必要がありません。

逆に、夏の暑さや台風をどうしのぐかがカギになっています。代表的な特徴としては、

[su_note note_color=”#e1e1d1″ radius=”9″]

  • 台風の風よけのため、低い平屋が多い
  • 風よけに石垣を作る
  • 鉄筋コンクリート住宅が多い
  • 風通しを良くするために大きな窓が開いている
  • 屋根に瓦を使用し、その重さで台風で飛ばないようにしている
  • シーサーがいる[/su_note]

沖縄の家づくりは亜熱帯住宅手法と呼ばれています。
断熱性や気密性は不要で、逆に家の中を風が通り抜ける仕組みや、
日差しを遮るための陰を多く作ることが重要になってきます。

暑さをしのぐためにエアコンを設置するのことも一般的です。
また、台風が多いので、強風に耐えられるような構造になっているのも特徴です。

まとめ

北海道と沖縄の気候と家の違いについて説明してきました。
日本の北と南でかなり環境が異なることがわかりましたね。

どちらもいい場所ですので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね♪

※北海道に関する記事はこちらにまとめてあります。
[su_label type=”important”]北海道[/su_label] 北海道に関する記事一覧まとめ

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