喪服と礼服とブラックフォーマルの違いについて。恥をかかないために知っておこう。

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お葬式に着ていく喪服って、確か礼服だよね?

礼服ってことは結婚式に着て行ってもいいのかな?

そういえばブラックフォーマルって聞いたことあるけど、

どう違うの?実は明確な違いがあったんです!

その違いを分かりやすく解説していきます。

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喪服と礼服とブラックフォーマルの違いって何?

知っていそうで意外と知らないのがこの3つの違いです。

喪服、礼服、ブラックフォーマル。

TPOをわきまえるのが大人のたしなみです。

それぞれの場面に着ていくべき服は決まっています。

ここを間違えてしまうと恥をかいてしまいますから、

しっかりとチェックして確認しておきましょう。

 

喪服とは?

では、まずは喪服について説明していきます。

喪服とはお葬式に着ていく服装の事で、一般的には

  • 男性は黒いスーツ
  • 女性は黒いスーツまたは黒い着物

となっています。

 

男性の方から説明すると、

着ていく服は黒一色のスーツです。他の色を着ることはあり得ません。

スーツとネクタイは黒一色で、シャツは無地の白です。

スーツと言っても普通の形ではなく、喪服用の形というのがあります。

男性の喪服用スーツはシンプルで大人しいのが特徴で、

具体的に言えば、

  • 柄が何も入っていない
  • シングルである
  • 光沢のない黒生地

などがあげられます。

 

中でも特徴的なのが喪服に使われる光沢のない生地。

ちゃんとした喪服の色は漆黒ともいえるような深い黒色をしています。

テカリつやがなく、照明や日光を浴びても反射して光ることがありません。

さらに、近づいてよく見てみると、生地の表面が一般的なスーツに比べて、

ちょっと毛羽立っています。

 

女性の喪服は、スーツと言ってもブラックスーツという感じではなくて、

もう少しソフトな感じの丈の短いジャケット+半袖のワンピースという

組み合わせが一般的です。

 

また、女性に限り喪服は「着物」を着ることができます(男性用はありません)

その時着るのは、家紋の入った真黒な着物です。

 

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礼服とは?

続いて礼服の説明に入りますね。

礼服とは、冠婚葬祭の際に着ることが多く、敬意を表する際に着る服です。

わかりやすく言えばおめでたい時に着るのが礼服、と考えていいでしょう。

着ていくシーンの格式によって礼装のレベルは異なり、

  • 正礼装
  • 準礼装
  • 略礼装
  • 平服

の種類があります。

 

簡単に説明すると、下記のような感じになっています。

礼装の種類 男性 女性
正礼装 燕尾服、タキシード イブニングドレス(ロングドレス)
準礼装 黒以外のタキシード、高級感のあるスーツ カクテルドレス
略礼装 ダークスーツ、ブラックスーツ ブラックワンピース

 

私たちが結婚式に着ていく礼服は、略礼装にあたります。

略礼装とは、基本的にはスーツですが、喪服とは異なり

色は黒とは限らず、紺色やチャコールグレイの物があり、

生地も光沢のあるものでも構いません。

また、デザインも華やかなものでよいですし、

ポケットチーフなどのおしゃれをしても大丈夫です。

 

厳密にいえば、結婚式に行くときは礼服(略礼装)になるのですが、

実際の結婚式では、男性の着ているスーツは明るい色が多く、

女性も華やかなワンピースを着ている人が多いので、

堅苦しく考える必要はないでしょう。

関連記事結婚式の靴で男のマナーとは?色は?エナメルがいいの?徹底解説!

 

ブラックフォーマルとは?

そして最後にブラックフォーマルについて説明しましょう。

ブラックフォーマル=礼服・喪服のどっちにも着れる、

と考えられがちですが、それは半分あたりで半分ハズレです。

 

実はブラックフォーマルとは黒いスーツの総称なのです。

ですので礼服、喪服共通ということではなく、黒いスーツでも

弔辞用(お葬式用)慶事用(結婚式や入学式)

の2種類がある、と考えましょう。

一見似て見えるんですが、弔辞用と慶事用は

デザインや生地の質、光沢が全然違います。

 

まれに弔辞用のブラックフォーマルで結婚式に参加される人が

いるんですが、コサージュやアクセサリーをつけてもやっぱり喪服なんです。

「同じ黒色なんだから、喪服でもいいじゃん?」なんて軽い気持ちは禁物です。

見ればわかる人は分かるんですよ。

 

おめでたい席に喪服を着ていくと、周りの人を驚かせてしまうことになりますので、

弔辞専用のブラックフォーマルを一着用意しておいて、お葬式にしか着ない、

と決めておいた方がいいですよ。お線香のにおいも染み込んでいるだろうし、

お塩もどこかに残っているかもしれませんからね。

それを着て晴れの舞台に行くのは・・・ちょっとね。

 

お店の人は「兼用で使えて便利ですよ」と勧めてくるかもしれませんが、

個人的には分けた方がいいと思います。

 

以上のことから考えると、

ブラックフォーマルとは「喪服」と「礼服」も含む黒いスーツ全般

ということになります。

 

まとめ

喪服は普通の黒いスーツよりも光沢が無く、より黒く、

地味なデザインのスーツのことを指します

礼服とは、シーンによって違いますが、基本的には黒の普通のスーツです。

ブラックフォーマルとは、喪服と礼服をひっくるめた黒いスーツのことを言います。

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