お中元をやめるタイミングはいつ?手紙は必要?例文も紹介

お中元は一度始めると何年、何十年と続いていきます。どちらかが「やめよう」と言い出さない限り終わることは無い行事です。

始めたころは何も問題が無くても、年を重ねていくと付き合いも多くなり、出すお中元の量が増えていき家計を圧迫してしまうこともあります。自分の生活を苦しくしてまで贈る必要はありません。

「お中元っていつまで出すものなのかな・・・そろそろやめたいんだけど・・」

いつ辞めればいいのか、そのタイミングが掴みづらいところです。この記事では、

  • お中元をやめるタイミングはいつ?
  • お中元をやめる際に手紙は必要?
  • お中元をやめる際の文例

について解説していきます。

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お中元をやめるタイミングはいつ?

お中元を贈る文化は一昔前は盛んでしたが、年々縮小してきています。アンケートによると4割以上の人が「今後、お中元の習慣はなくなっていくだろう」と考えていて、逆に「どうしてもお中元は必要だ!」と考えている人は少数派になってきています。

将来的にはお中元は現在よりも流行らなくなってくるでしょう。大事なのは「物」よりも「気持ち」です。お中元をやめたからと言って、相手とまったくお付き合いが無くなるわけではないですし、嫌われるということもありません。

自分の生活に負担をかけてまで贈る必要が無いことはみんなわかっています。

それではやめるタイミングを紹介していきます。お中元を送っている相手は主に、以下の人たちです。

  • 上司
  • 取引先
  • 親族
  • 習い事の先生

それぞれの相手について解説していきます。

上司へのお中元を止めるタイミング

上司へのお中元をやめるタイミングでちょうどいいのは「転勤」です。上司が転勤、もしくは自分が転勤でも構いません。その際にやめてしまうのがいいでしょう。

また、上司が仕事を引退する際もやめるいいタイミングです。定年になったり、退職する際にやめることができます。

「そんなに都合よく転勤なんて無いよ・・・」という場合には、素直にお中元をやめたい理由を伝えるのがいいでしょう。理由を聞けば相手は納得してくれますから。

理由としては、

「子供が生まれてお金がかかるので、今年からお中元は失礼させていただきます」
「親の介護にお金が必要なので・・・」

などがいいいでしょう。

取引先へのお中元をやめるタイミング

取引先のお中元というのは微妙なものです。会社宛のお中元であれば、受け取った側はお礼状も書くし担当が電話でのお礼もしなければなりません。受け取った方も仕事が増えてしまうわけです。

最近は不景気なこともあって、取引先へのお中元は減ってきています。口にはなかなか出せませんが、多くの人は「この風潮はやめたいな~・・・」と思っているのも事実です。

ですので、やめるタイミングはやめたい時が一番良いでしょう。

親族へのお中元をやめるタイミング

親族だと、他人ではないので比較的言いたいことが言いやすいのではないでしょうか?突然お中元をやめるのが心苦しいのであれば、本当のことを言ってしまえばいいのです。

「最近、いろいろ出費が多くて経済的に大変だから今年からはやめるね」

と電話なり、メールなりで伝えるとよいでしょう。家族は相手のことを思いやってくれますので、そんな無理をしてまでお中元を贈ってほしいとは思いませんよ。

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習い事の先生へのお中元をやめるタイミング

ここが一番難しいところかもしれません。習い事をしている先生が偉くて、権力をもっている先生だとなおさらです。例えば、コンクールや大会の審査員クラスの先生の場合は「少しでも気に入られた方が有利なんじゃないかな?」という考えが働くからです。

やはり人間、最後は情に流されてしまうことも十分に考えられます。

なので、いきなりやめてしまうのではなく、お中元をやめてお歳暮だけにして、徐々に金額を低くしていく・・・・というのが良いでしょう。

最終的にはなくしてしまい、旅行に行った際にお土産を買ってくる、などがいいでしょう。

先方から「もう気を使わなくていいよ」と言われたときは?

お中元を出し続けていると、先方から「毎年ありがとう。もう来年からは気を使わなくていいから」と言われることもあります。

この言葉は社交辞令として捉えることもできますが、よくよく考えるとお中元が必要だったらこんな言葉は口に出しません。本心では「もうほんとに要らないんだけど・・・」と思っているから、口に出すわけです。

なので先方から先に言われた場合は、遠慮なくお言葉に甘えましょう。来年からはお中元を出さなくてOKです。出さなくなったからといって、相手はなにも言ってこないはずです。

お中元をやめるのに手紙は必要?

基本的にやめる際には手紙は必要ありません。贈らなければそれで済みます。ですが、

「いきなりやめるのは失礼じゃないだろうか?」
「やめる理由を書いた方がいいのだろうか?」

と悩んでしまう相手には、一筆添えて書くようにするといいでしょう。手紙に書く内容は、

  1. ご挨拶
  2. お中元をやめる理由

を書くとよいでしょう。暑中見舞いを出すときに、一筆添える形で書くのが良いですね。次章で例文をいくつか紹介していきますので、参考にしてみてください。

お中元をやめる際の手紙の例文を紹介

それでは例文を紹介していきます。文頭と文末の文章はそのままお使いいただけます。文中のお中元をやめる理由(赤字の部分)を変えて様々なパターンを作りました。ご自分の状況に合ったものをお使いください。

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例文

拝啓

日ごとに暑くなってきましたが、

○○様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

私どももおかげさまで元気に過ごしております。

経済状況が変わりまして、申しわけないのですが

季節のご挨拶は本年から失礼させていただきたいと思います。

厳しい暑さはがまだまだ続きますので、

お体の方、どうぞご自愛下さい。

敬白

平成29年7月○日

赤字の部分 例1

不況の現在、日本は節約の時代になってきておりますので、

今年よりお中元は失礼させていただきたいと考えています。

どうぞご理解お願いいたします。

赤字の部分 例2

毎年、ささやかながら季節のご挨拶をさせていただきましたが、

その度に結構なお品をお送りいただきかえってご面倒をおかけ

していることに、大変恐縮しております。

勝手な申し出ではありますが、来年度からは失礼させて

いただきたくご連絡申し上げます。

赤字の部分 例3

○○様には毎年、良きお品をお送りいただきかえって

恐縮いたしております。

不躾ではございますが、来年より気持ちだけのご挨拶に

させていただきたいと思います。

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まとめ

お中元をやめるタイミングについて紹介させていただきました。やめることは自分が思っているほど角が立つ話ではありませんので、心配する必要はありません。

「負担だな」と感じたときが辞め時なのです。自分の生活を圧迫してまで贈ることに意味はありませんので、無理をしないように。

何も言わずにやめても問題ありませんし、それがどうしても気が引けるのであれば素直に現状を手紙に書いて送ればそれで済みます。

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