かき氷で頭がキーン 医学用語は何?原因と対処法も解説

かき氷を食べた後は頭がキーンと痛くなります。

おいしいし体も冷えるし、夏には最高のかき氷。でも食べると必ずと言っていいほど頭痛が起きます。

これがなければもっとたくさん食べられるのになぁ~って思いますよね。

この記事では、[su_note note_color=”#e8e1e8″]

  • かき氷で頭がキーン 医学用語で何という?
  • かき氷で頭がキーンとする原因は?
  • かき氷で頭がキーンとした時の対処法[/su_note]

について解説していきます。

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かき氷で頭がキーン 医学用語では何という?

かき氷を食べて頭がキーンというのは医学用語で

「アイスクリーム頭痛(icecream headache)」と言います。

本当なの?って感じの呼び名ですが、これが正式な医学用語なので覚えておきましょう。かき氷頭痛とは言わないんです。

よく食べる夏の氷菓の表面温度を比較してみましょう。

  • かき氷・・・ー8度
  • ソフトクリーム・・・-10度
  • アイスクリーム・・・-12度

となっており、アイスクリームが一番温度が低くなっています。食べるとキーンと来るのはかき氷が一番だと思うんですが・・・これについては次章で詳しく解説しています。

かき氷は日本固有の物で海外に無いからなのか、アイスクリームは世界共通の食べ物だからなのかはわかりませんが、冷たい物を食べた時に起きる頭痛は「アイスクリーム頭痛」で世界共通となっています。

かき氷で頭がキーンとする原因は?

現在、わかっている原因は2つあります。どちらかが起きている、というより両方が同時に起きていると考えられています。

原因その1 神経の錯綜

人間は喉の奥周辺にたくさんの神経が集まっています。冷たさを感じる神経のすぐ隣には痛みを感じる神経が走っています。

かき氷を食べると、喉の奥を通るときに神経が「冷たいものが入ってきた」と認識します。

神経が脳に「冷たいものが来たよ~」と情報を伝える際に、痛みを感じる神経のすぐ近くを通っていきます。

その時に痛みを感じる神経も一緒に刺激してしまい、脳に誤って「痛み」の情報も伝えてしまうのが原因です。

原因その2 体温の反射作用

かき氷を食べると口の中の温度が急激に低くなります。

体温が低くなると、脳は「生命の危険が迫っている!なんとか元に戻さなくては!」と考えて、体温をなんとか上昇させようとします。

その手段が血管を膨張させて血流を増やすということ。

血流が一気に増えることで、頭の中の血管が一時的に炎症を起こしてしまいます。それが頭痛の原因です。

[su_box title=”痛くなる場所は人によって違う” box_color=”#e6735b” title_color=”#eeecea”]

キーンと来る場所は人によって様々です。頭の前の部分が痛くなる人が一般的ですが、他には「こめかみ」「歯」「頭頂部」「鼻の付け根」「眉間」「目の周辺」などがあります。

[/su_box]

溶ける速度によってキーンが起きない!

でも、アイスクリームやソフトクリームを食べた時よりもかき氷を食べた時の方がキーンの度合いは大きいですよね?

先ほども解説しましたが温度的にはアイスクリームが一番低いのに・・・って不思議じゃありませんか?その理由は「溶ける速度」が影響しているのです。

アイスクリームには空気や脂肪分の粒子を多く含んでいるため、口に入れた時にスーッと溶けやすくなっています。

なので、喉を通る時には液体に近い状態になって温度も高くなっています。そのため、冷たさを感じる神経が作用しないのです。

それに対してかき氷はほとんどが氷の成分で出来ています。氷は非常に溶けにくく、口の中に入れてもなかなか溶けません

喉の奥を通る際にも、固体の状態のままなのです。固体の温度はかなり冷たいため、神経が「冷たいものが来た!」と反応するのです。

アイスクリームやソフトクリームでもキーンと来る方法が!?

変な話かもしれませんが、アイスクリームやソフトクリームでもわざとアイスクリーム頭痛を発生させる方法があります。それは、

[su_note note_color=”#e8e1e8″]なるべく喉の奥の方まで深く入れて溶けてしまう前に飲み込む[/su_note]

というちょっと過激な方法です。すると頭痛が発生します。

実験的に試してみるのもおもしろいかもしれませんね^^;

※アイスクリーム頭痛は病的なものではないので、冷たい物を食べる際に頻繁におきても気にする必要はありません。

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中にはキーンと来ない人もいる

みんなで一緒にかき氷を食べたらわかりますが、中にはいくら食べてもキーンと来ない人もいるんですよね。

そういう人は、冷たさを感じる神経と、痛みを感じる神経の距離が離れているということが解剖学的にわかってきています。

また、痛みを感じにくい人を調べると「貧血の人」が多いようです(医学的には証明されていませんが)

ミニ情報♪
冷たい物を食べて頭がキーンとするのは人間だけじゃないんです。お猿さんも同じ反応をするんですよ。

 

かき氷で頭がキーンとする時の対処法はコレ!

かき氷で頭がキーンと来たときの対処法、キーンとこない食べ方を紹介しましょう。

ゆっくりと食べる

口の中で氷が溶けるのを目安に、ゆっくり食べましょう。一度に口に入れる量も少なくすることです。そうすると神経が刺激されないので、痛みを感じることも少なくなります。

足湯をしながら食べる

探偵ナイトスクープで紹介されていた方法です。足湯に使っていることで、体内の血管は常に暖められている状態になっています。

なので、冷たいかき氷を食べても、体温が下がる量よりも暖める量の方が多いため、血流を増やす必要が無く、頭痛が起こりにくいのです。

気温・室温が低い場所で食べる

かき氷と食べる環境の温度差を低くすることで神経の働きを鈍らせる方法です。

寒い場所で食べる方がアイスクリーム頭痛はおきにくいと言われています。

まとめ

かき氷を食べた時に起きる頭痛は医学用語で「アイスクリーム頭痛」といいます。その原因は神経の錯綜、体温の保持です。

簡単ですぐにできる対処法は「ゆっくりと食べること」です。

今年の夏もたくさんかき氷を食べてくださいね~♪

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