紫外線が皮膚がんの原因になるメカニズムを解説!発生率はどれくらい?
紫外線の浴びすぎは皮膚がんの原因になります。
実際に、紫外線が私たちの体にどのような影響を与えているのか?
そのメカニズムと、実際に皮膚がんになってしまう確率
について解説していきますね!
紫外線が皮膚がんの原因になるメカニズムとは?
「紫外線を浴びすぎると皮膚がんになる」これはもう、
常識となりつつあります。
日本では国レベルでの対応はされていませんが、
紫外線量が日本の7倍もあるオーストラリアでは、皮膚がんに
かかってしまう人が多く、さまざまな対策が取られています。
たとえば、子供に日焼け止めを塗るのが義務となっています。
小学校や保育所には「日焼け止め」が常備してあって、
外で遊ぶ際には必ず塗るようにしているんですね。
紫外線は体から排出されることなく、どんどん蓄積されていくものなので、
小さいうちからしっかりとした日焼け対策が必要になります。
では、どうして紫外線が皮膚がんの原因になるのか?というと、
紫外線には、細胞内のDNAにダメージを与える作用があるからです。
[su_note note_color=”#fde6ea” radius=”9″]ダメージを受けたDNAを持つ細胞は、
がん細胞に変化してしまう可能性が高くなるのです。[/su_note]
このことが日本でも知られるようになってきたのは1980年代。
その証拠に1988年から母子手帳の項目から「日光浴」が削除されました。
皮膚がんの怖いところは、発症するまでにかなりの時間が必要ということです。
紫外線をちょっとやそっと浴びた程度では何ともありませんが、
何年も、何十年も浴び続けることで、皮膚のシミやしわの原因にもなり、
皮膚がんを引き起こす原因になるのです。
ですので、皮膚がんを予防するには紫外線はできるだけ浴びない方がよいのです。
もちろん日焼けサロンも同じです。
紫外線を皮膚に近づけないことが将来的に
皮膚がんになるリスクを少なくすることができます。
また、皮膚がんは色白の人の方が発生率が高いと言われています。
黒人と比較すると白人の方が皮膚がんの発生率が高いのはこのためです。
ですので、色が白い人は普通の人以上に
紫外線対策をする必要があるということですね。
[su_label type=”important”]関連記事[/su_label]冬の紫外線に日焼け止めは必要?目や髪への対策は?強い時間帯は?
具体的な紫外線対策とは?
では具体的にどんな対策をすればいいのか説明しますと、
- ゆったり目の服を着て、腕や足、首の部分を覆う
- 綿製の服を着る(綿は紫外線を防ぐ効果がある)
- 濃い色の服を着る(濃い色の方が紫外線を吸収しない)
外出する際に日焼け止めを塗るのは当然ながら、
できるだけ肌を露出させないことが大切です。
こまめに対策をしていくことで皮膚がんの予防につながりますよ。
紫外線による皮膚がんの発生率はどれくらい?
ちなみに日本は世界で最も皮膚がんの患者が少ない国です。
紫外線の強いオーストラリアと比較すると、
- 罹患率は100分の1
- 死亡率は40分の1
となっています。
最近は罹患者が増えていますが、それでも10万人に5人程度です。
確率でいえば0.005%となります。
この数字から言えることは、日本の紫外線レベルでは
皮膚がんになる確率は限りなく低いということ。
ですが、日本では紫外線を防いでいるオゾン層の量が年々減少しているため、
紫外線は右肩上がりで上昇し続けています。
このまま増え続ければ、何十年後かにはオーストラリアと
同じくらいのレベルまで高くなってしまうことも考えられます。
そうなってからの対策はもう遅いですので、今のうちから
しっかりとした紫外線対策をしておくことをお勧めします。
最後に
紫外線は適度に浴びる分にはいいのですが、浴びすぎてしまうと
皮膚がんの原因になってしまいます。こまめに日焼け止めを塗ったり、
肌を露出させない服を着ながら、紫外線対策をしていきましょう。
タグ:病気