給与収入と給与所得の違い 年収はどっち?手取りとは?
給与収入と給与所得・・・この違い、気になりますよね。
年収を聞かれたらどっちの金額を答えればいいのでしょうか?
また、よく聞く「手取り」とはどの金額のことを指すのでしょうか?
わかりやすく解説していきます。
給与収入と給与所得の違い 年収はどっち?
クレジットカードを作る時や、何かの審査を受ける時に
記入する必要があるのが「年収」です。
審査は年収を基準にして支払い能力があるのかどうかをチェック
しますので、低い場合は審査落ちすることもあります。
確定申告が終わった自分の一年間の給与の総額を見ると、
「給与収入」と「給与所得」と二つありますので、
どちらを記入すればいいの?と迷っちゃいますよね。
では、まず給与収入から説明していきましょう。
給与収入は一年間分の月給とボーナスの合計になっています。
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金額は給与収入の方が多いので、こっちを書いた方が審査に
通りそうです。
はい、それでいいんです。
どちらを年収として報告すればいいのかというと、答えは
「給与収入」の方です。
金額が多い方を記入してください。
次は給与所得について説明していきます。
給与収入と給与所得の差額となっているのは給与所得控除です。
給与所得控除とは事業収入の経費にあたるものです。
もうけ(給与所得)=売上(給与収入)―経費
という計算式になっています。
自営業の人は確定申告の際に、仕事に必要で購入したものを
経費として控除申請することができます。
たとえば、ダンスのインストラクターだったらダンスシューズ代や
衣装代、遠くの大会に出場する際の遠征費、協会への登録費等。
これらは給与収入(総収入)から引くことができ、
引いたものが給与所得になります。
ではサラリーマンはどうでしょうか?
もちろん、サラリーマンもスーツやワイシャツ、革靴などビジネスに
必要な経費がかかります。
ですが、会社のサラリーマン全員が自分で計算して申告すると、
税務署の仕事が膨大になり、対応しきれなくなります。
ですので、経費に相当する金額を計算で出しましょう、となっています。
その計算式は給与収入の額に応じて決まっていて、以下のように
国税庁が設定しています。
[su_table]
給与収入 | 控除額 |
180万円以下 | 収入金額の40%(65万円に満たない場合は65万円) |
180万円以上360万円以下 | 収入金額の30%+18万円 |
360万円以上660万円以下 | 収入金額の20%+54万円 |
660万円以上1000万円以下 | 収入金額の10%+120万円 |
1000万円以上1200万円以下 | 収入金額の5%+170万円 |
1200万円以上 | 230万円(上限) |
[/su_table]
上記のように、自分の給与収入から控除額を引いたものが
給与所得となるわけです。
サラリーマンの場合、給与所得は税金を計算する際の架空の
数字ですので実際の金額ではありません。
結論:年収は?と聞かれたら、給与収入(全収入で多い方)を答える
ことになります。
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給与収入と給与所得の違い 手取りとは?
では給与所得が手取りになるの?というとそうではありません。
手取りとは、給与収入から税金等を差し引いたものです。
税金とは、所得税、住民税で、さらに社会保険料、健康保険、
厚生年金も引かれます。
つまり、手取りとはいろいろと引かれた後に残った、
実際に自分で好きに使用できる金額のことです。
専門用語で「可処分所得」と言われています。
まとめ
給与収入と給与所得、手取りの違いはご理解いただけましたか?
年収を書く際には、一番金額の多い「給与収入」を書きましょう。
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